負担は2兆円超へ 太陽光のいま
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2017_0629.html

月々の電気料金の明細を詳しく見ていますか?
「再エネ発電賦課金」という項目がいくらになっているか確かめてみてください。
再生可能エネルギー(再エネ)の太陽光発電が増え、買い取り費用が膨らんでいることで、
私たちの負担がいま急増しています。
その額、実に年間2兆円! それが、毎月の電気料金に上乗せされているのです。
地球温暖化への対応のためにも太陽光発電に期待する人は多いと思いますが、
あなたは普及のためにどれだけ負担できますか?

5年で10倍以上の負担増
標準的な家庭の電気料金は月額6000円。そのうち「再エネ発電賦課金」はおよそ700円。
年間ですと8000円を超えます。決して少ない金額ではありません。

ちょうど5年前の7月1日、太陽光発電など再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が
始まってから、私たち電気の利用者が負担するようになりました。
再生可能エネルギーを普及させようと始まったこの制度。国は、電力会社に太陽光などで
発電した電気をすべて買い取るよう義務づけました。その代わり、買い取り価格の一部を
月々の電気料金に上乗せすることを認めました。
つまりメガソーラーと呼ばれる大規模な太陽光発電所の電気も、住宅の屋根に太陽光パネルを
載せて発電している電気も、結局のところは私たちが買っているのです。
実は制度が始まった5年前は、負担額は毎月50円程度で済んでいました。
しかし、再エネ発電が増えるにつれ、当然のことですが、買い取り額も増えます。その結果、
私たちの負担額は5年間で10倍以上、今年度はおよそ700円まで膨らむことになったのです。
国民全体の年間の負担総額はと言いますと、今年度は、ついに2兆円を超える見込みです。