https://jp.reuters.com/article/column-2018-happiness-tip-idJPKBN1F00RT

2018年1月14日 / 01:49 / 18時間前更新
Gail MarksJarvis

[シカゴ 10日 ロイター] - 2018年をもっと幸せな1年にするために、幸福について研究する専門家のアドバイスを聞こう。つまりそれは、「モノではなく、時間を買いなさい」ということだ。

加ブリティッシュ・コロンビア大学の心理学教授であるエリザベス・ダン氏は、ベビーシッターを夜間に数日雇うことで、夫と充実した時間を過ごすことができたとし、このことは自身が手掛ける幸福学の研究結果を裏付けているという。

「とても高かったが、その価値は十分にあった」とダン氏は話す。同氏は著書「『幸せをお金で買う』5つの授業―HAPPY MONEY」の共同執筆者である。

世界は「時間の飢餓」に苦しんでいると、社会学者は指摘する。時間に対するプレッシャーは不安や肥満など、さまざまな病気を引き起こす可能性があることが研究から分かっているが、人々は嫌な仕事を渋々こなしている。

時間を自由にするためにおカネを使うことは、クローゼットを新しい買い物で埋め尽くすよりも幸福をもたらすことが、ダン氏の新たな研究「Buying Time Promotes Happiness」で明らかとなっている。だが、所得や国籍にかかわらず、それを実践している人はわずか28%にすぎない。

家事代行や雪かきを頼んだりすることによって、幸福度は上がるかもしれない。バスではなく、タクシーやライドシェアを利用することで、プレッシャーの大きかった1日が変わる可能性がある。

ダン氏の願いは、ただ不眠を改善したかったというものだった。「ハードな仕事に、子ども、結婚生活、そのどれも手放したくない」と同氏は言う。

幸福を圧迫するようなタスクは個人によってさまざまだが、共通するものもある。ノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマン氏の研究によれば、多くの人にとって、1日のうちで最も不快なのは、朝の通勤だという。
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