仮想通貨とブロックチェーンに関する幅広い分析の中で、クレディ・スイスはビットコインにおける富の集中について解説した。
「ビットコインの97%は、4%のアドレスが保有している」と同金融機関は記した。
ビットコインは1%の人々にとっての新たなおもちゃなのだろうか?

これは、クレディ・スイスのアナリストが1月11日(現地時間)、クライアントに送った仮想通貨とブロックチェーンについてのメモの中で投げかけた疑問だ。

「ビットコインは、個人であれ取引所であれ、一部のアドレスに集中している。これはつまり、少数のプレーヤーがビットコインマーケットに巨大な影響を与えることが可能だということだ」と同金融機関は記した。

仮想通貨の世界で「ホルダーズ(hodlers)」と呼ばれる彼らは、ビットコインを保有し続けている。よってビットコインは極めて一部に集中している。

クレディ・スイスによると、ビットコインの97%は4%のアドレスが保有している。

比較すると、わずか1%の富裕層が世界の富の半分を所有していると、2017年11月、クレディ・スイスのアナリストは記した。

富の集中は、ビットコインが金(ゴールド)と同様に、資産を保有する手段として使われていることを示していると同金融機関は指摘した。

「ビットコイン、そして他の仮想通貨の大部分は、明らかに金などの貴重な資産と同じように保有されている。仮想通貨の流動性、有用性は極めて制限されている」
2017年はビットコイン投資家にとって激動の1年だった。12月には過去最高の2万ドルとなり、1300%の上昇率で1年を締めくくった。

CoinMarketCap.comによると、ビットコインの時価総額は2017年初めの156億ドルから、12月には過去最高の3200億ドルまで上昇した。
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