洋画家・河野通紀さん生誕100周年展 西宮
2018/2/20 20:30神戸新聞NEXT

 兵庫県の西宮美術協会元代表の洋画家・河野通紀さん(1918〜2002年)の生誕100年記念展が20日、
西宮市馬場町のアトリエ西宮で始まった。25日まで。

 河野さんは甲陽中学時代から、大阪の中之島洋画研究所で学び、二科展に連続入選。戦後は行動美術協会で活躍す
る一方、1950〜57年には鳴尾中学で教えた。海外でも評価され、70年には米国巡回個展が開催された。

 会場には、油絵の「蟹」や「石の木」などを展示。精緻に描写されたモチーフで、非現実的な情景を作り出し、「
マジック・リアリズム」と評された河野さんの表現に触れられる。

 河野さんの絵画教室で小学生時代に教わったという画家の女性(78)=神戸市東灘区=は「こんなにすごい作品
を描いていたとは当時は知らなかった。大きくなってからは交流の機会がなかったのが残念」と話していた。

 ほかに、河野さんに師事した故増田正三郎さんや長岡正裕さんら10人の作品が並ぶ。

 入場無料。アトリエ西宮TEL0798・22・0322

(田中真治)

https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/201802/0011003613.shtml