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「ユーチューバー」とは、個人で動画を撮影して発信し、広告収入を得る人たちです。アイデア次第で稼ぎ、有名にもなれる夢のある職業ですが、動画を目立たせようとするあまり社会問題も起きています。
 Q ユーチューバーって何ですか。
 A 米グーグル社が運営している「ユーチューブ」というインターネット上のサイトに、頻繁に自作の動画を投稿する人たちのことです。日本でも二〇一二年ごろから増え始めました。特に十代に人気で、中学生の「将来なりたい職業」にもランクインしています。
 Q なぜ増えてきたのでしょうか。
 A 手軽に稼げるという側面があります。投稿した動画には、グーグルが企業から受注している広告を挿入することができ、視聴されるごとに投稿者に広告収入が入ります。額は広告の種類や視聴者数などによって複雑に異なりますが、一回視聴されるごとに〇・一円前後と言われます。人気の動画は数百万回も再生され、一本の動画で数十万円を稼げる計算です。中には動画の投稿だけで生計を立てたり、有名になってイベントに出演するなど芸能人のように活動する人もいます。
 Q だれでもユーチューバーになれますか。
 A 生計を立てられるほど多くの視聴者を集め続けるのは簡単ではありません。このため目立とうとして行きすぎるケースもあります。福井県では九月に、夫婦が警察官の目の前で砂糖を落として覚醒剤と間違えさせる動画をつくり、偽計業務妨害の疑いで逮捕されました。「客寄せ」のため動画の内容が過激になったり、著作権で保護された画像や動画を流用したりする悪質な事例が後を絶ちません。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/economic_confe/list/CK2017111402000170.html