鹿児島県三島村・竹島の簡易郵便局で、1人で勤務していた県外出身の男性職員(31)が休暇で島外に出たまま戻らなくなり、営業を一時休止していたことがわかった。

 13日に営業を再開するが、代わりの職員は黒島から派遣されるため、週2日のみの営業となる。島にはほかに金融機関がなく、島民の生活に影響を与えそうだ。

 同村によると、村は簡易郵便局の業務を日本郵便から受託しており、昨年11月、男性を嘱託職員として採用。移住のための村営住宅も用意し、業務研修を受けさせた上で、今年7月から窓口業務を任せていた。

 ところが、男性は10月27日に休暇をとって県外に出たまま戻らなくなり、島に帰る予定にしていた31日以降も連絡が取れていないという。このため、村は6〜10日に郵便局を休業。13日からは黒島から職員を派遣し、毎週月、火曜のみ営業することにした。

 竹島の人口は1日現在、84人。村では男性がこのまま戻らないことも想定し、新たな嘱託職員の募集を始めた。宮田雄次・村総務課長は「連絡が取れずにやきもきしている。島民や観光客に迷惑がかかるので、早めに何とかしたい」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171110-OYT1T50107.html