インターネット通販市場は拡大を続けているが、消費者が配達時にどのような方法で荷物を受け取るかということは万国共通の悩みのようだ。日本では、不在時の再配達に伴うコストが宅配会社へのしわ寄せとなっていることから、宅配会社は新たな料金体系を導入したり、受取人としては宅配ボックスを導入したりという、これまでにない変化が出て来たのは今年のECにまつわる大きな話題といえよう。

 そのようななか、アメリカでは以前から宅配専用ロッカーが設置されたり、先日は個人宅のガレージにある車のトランクを宅配ボックス代わりにするアイデアが報じられたりしている。そして、ついに禁断とも思われていた「不在時には宅内に配達する」というサービスを米アマゾンは開始したようだ。玄関のロックをワンタイムのパスコードで配達員に提供し、配達状況はカメラで監視するというもののようだ。

 確かに、いまどきのワイヤレスインフラ、IoT、カメラなどの技術をもってすれば、実現可能なのはわかるのだが、治安が良いとされている国ならまだしも、アメリカでは悪意のある配達員がカメラを壊して、宅内に押し入る可能性はないのだろか。個人的にはかなり抵抗があるのだが、ひょっとして単なる慣れの問題?

https://internet.watch.impress.co.jp/docs/imreboot/news/1089625.html