東南アジアのタイで日本企業が太陽光発電システムや蓄電池などを使って省エネ性能を高めた住宅の販売を始めることになり、新興国でも環境に配慮した住宅の普及が進むかどうか注目されます。
これは住宅事業を手がける日本の大手化学メーカー、「積水化学工業」がタイの不動産大手と協力して行うもので、総額10億バーツ、日本円で34億円余りをかけて首都バンコクに100戸余りの住宅を建設し、販売することにしています。

それぞれの住宅には、太陽光発電システムや蓄電池が設置され、電気代を通常の住宅の4分の1程度に抑えられるほか、発電した電力で、駐車場に止めた電気自動車に充電することも可能です。またスマートフォンと接続することで、屋内の家電製品を操作することができるほか、屋外の汚れた空気を室内に入れないようにする最新の浄化フィルターも備えられています。

この会社では、日本の最新の住宅技術をタイでも展開し、他社との差別化を図りたいとしています。

タイ側の協力企業のカジョンシィット社長は「優れた品質を備えた日本の住宅をタイの人たちに提供したい」と話していて、新興国でも環境に配慮した住宅の普及が進むかどうか注目されます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171031/k10011204931000.html