財務省が全国の企業を対象に行った調査で、企業の利益の蓄積にあたる「内部留保」が2016年度は前年度に比べて「増加した」と回答した企業が約8割に上ったことが分かった。

 9月上旬から10月中旬、大企業や中小企業など計1113社を対象に聞き取りを行った。

 それによると、16年度の内部留保は「増加した」と回答した企業が77・6%で、「減少した」とした企業の22・4%を大きく上回った。

 また、「増加した」と回答した企業のうち約6割が内部留保の増加額が設備投資の増加額を上回った。さらに、内部留保の増加額が設備投資を上回った企業の間では「現預金を増やした」という企業が56・4%だった。負債圧縮(30・7%)や資産運用(4・5%)などを大きく上回った。
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