ソニーは24日、遠隔操作できる電動カートを開発したと発表した。高精度の画像センサーで周囲の状況を把握し、運転手がいなくても走行する。ゴルフ場やアミューズメント施設などでの利用を想定する。

試作した3人乗りカート「SC―1」は全長3メートル超で、最高時速は19キロメートル。人間の視覚能力を超える画像センサーを車両の前後左右に搭載し、遠隔地から路面の状況や障害物などを把握できる。夜間でも正しく周囲を認識するため、ヘッドライトなしで走行可能だ。

 車両に高精細なディスプレーを設置し、乗員や周囲の人物に情報を発信する。人工知能(AI)が周囲の人物の性別や年齢などの属性を分析し、最適な広告や情報をディスプレーに表示する。

 9月から沖縄科学技術大学院大学(沖縄県恩納村)のキャンパスで実証実験している。走行試験や太陽光など自然エネルギーの利用、走行時の消費電力低減などを検証する。事業化の時期などは明らかにしていない。
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