ソニーは23日、有効742万画素の車載カメラ向けCMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサーを開発したと発表した。解像度は業界最高という。従来比3倍の水平解像度を持ち、遠方にある交通標識などもはっきりと認識できる。11月にサンプル出荷を始め、2018年6月に量産商品を出荷する。

 車載カメラの前方の撮影用途として「IMX324」を開発した。感度を高める機能を搭載し、月明かりでも歩行者や障害物を撮影できるという。画素部分と信号処理部分を重ねあわせた積層構造を採用し、小型・低消費電力を実現した。車載向けに強い米インテル傘下のモービルアイ(イスラエル)の画像処理チップと接続できる。

 ソニーはスマートフォン(スマホ)向けイメージセンサーで世界首位。自動運転の普及に備えて車載向けイメージセンサーの機能を高め、車載向けでもシェアを伸ばす狙いだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22582760T21C17A0X1F000/