このうち「KOBELCOの6つの誓い」とは、

1)高い倫理観とプロ意識の徹底ーー私たちは、法令、社内ルール、社会規範を遵守することはもちろんのこと、高い倫理観とプロとしての誇りを持って、公正で健全な企業活動を行います。
2)優れた製品・サービスの提供ーー私たちは、安全かつ安心で、優れた製品・サービスを提供し、社会に貢献します。
3)働きやすい職場環境の実現ーー私たちは、安全で安心して働くことができる職場環境を実現します。また、一人ひとりの人格・個性・多様性を互いに尊重し、それぞれが最大限の能力を発揮して活き活きと働ける職場環境を実現します。
4)地域社会との共生(説明略)
5)環境への貢献(説明略)
6)ステークホルダーの尊重(説明略)=以上、神戸製鋼所ホームページから抜粋

オルタナ編集部の取材によると、神戸製鋼が「KOBELCOの約束」を公表した時点で、すでに社内では事件の火の手がかなり回っていた。その経緯を時系列で追ってみよう

2016年4月 神戸製鋼グループ神鋼鋼線工業の子会社、神鋼鋼線ステンレスで工場長が変わった。この工場内での品質会議において、担当者からの報告を受けた新工場長(W常務)がデータの違和感に気付き、担当者を問いただし不正発覚
16年5月 神戸製鋼本社にもこの件が報告される
16年11月 神戸製鋼本社に品質統括室を設置、調査が始まる
17年5月 神戸製鋼本社が「KOBELCOの6つの誓い」を公表
17年8月 神戸製鋼のアルミ工場からアルミ部門管理職に問題報告
17年9月 経済産業省に事実報告、その後、事実を公表