2018/3/1
承継に外資が熱視線 海外展開の足がかりに
消えるGDP22兆円 大廃業時代
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27562510R00C18A3EE8000/
 2月27日、都内のホテルの一室に外国人投資家が集まった。証券会社が定期的に開く非公開の機関投資家向け
カンファレンスに、これまでなかったテーマが盛り込まれた。
 「中小企業の事業承継について知りたい」。主催したSMBC日興証券が事前に外国人投資家にヒアリングすると、
こんな要望が寄せられた。中小企業庁の担当者も招き、事業承継の現状や税制についても説明した。
中小企業の事業承継で海外資本が引き受け手になる案件が増えている。…

 中国国有企業グループ、シティック・キャピタル・ホールディングス(CITIC、中信集団)の日本ファンドは16年に中部地方の
医療機器メーカーに出資した。このメーカーの機器は国内市場ではニッチながらも業界シェアトップを争う。…

 ただ、海外資本への警戒感も根強く残る。「日本のものづくりのためを思えば中韓の企業に売却するのは反対だったが……」。
実際に事業の一部を中国資本に売却した関東の製造業の経営者はこう漏らす。経済産業省などからは技術流出を
懸念する声も聞こえてくる。…