日本株のPERって言っても、いまが日銀の超大量緩和で、企業の利益が膨れ上がってる
状態ってのを忘れちゃダメよ。
日銀の緩和前は、ドル円が80円で、一時120円がいま110円。

たとえばトヨタの利益でいうと、1円の円高で400億円が失われるから、もし為替が
緩和前に戻ったら、1兆2000億円も利益がぶっ飛んでしまうわけ。
当然、輸出企業以外にも、その影響が出て、壮絶不景気になり、PERは一気に上る。

たとえば、景気の変動で業績が急激に変わる商社株を見りゃ、過去に日本の景気や
利益がどのくらい変化したかがわかりやすい。
たとえば丸紅(8002)なんか見りゃわかりやすいが、こんなレベルの株価の変動よ。
1990年以後の株価は

1990円→309円→638円→58円(倒産すれすれ)→1212円→260円→現在697円

商社はいちばん景気で変動しやすいセクターだが、ほんとに為替や景気で1/10に
なったり10倍になったりするんだよね。
そのくらい日本の景気ってのは上下が激しいし、企業の利益も激変を繰り返す。

まあ、逆に言うと、日本の株価や景気の変動幅が、世界から見ても、ありえん幅で
動くから、うまい人にとっては資産を何倍にもするチャンスがしょっちゅうあるってことだが。