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富士フイルムは11日、化粧品ブランド「アスタリフト」の最上位シリーズとなる「インフォーカス」を立ち上げると発表した。第1弾として9月に肌の働きを活発にしたり、老化を抑えたりする成分を配合した美容液を発売する。製品群を広げ、化粧品を柱とするライフサイエンス事業全体で2020年度に500億円規模の売上高を目指す。

9月に美容液「アスタリフト インフォーカス セルアクティブセラム」を発売する。皮膚にある幹細胞の老化を抑える「ナノアスタキサンチンCP+」のほか、幹細胞の働きを活発にする「ナノボスウェリン酸」と呼ばれる独自成分を配合した。どちらも水に溶けにくいが、独自のナノ技術によって美容液などに安定して配合できるようになった。

 同社の化粧品はこれまで通信販売や店舗でのセルフ販売が主体だったが、百貨店での対面販売も始める。11日に都内で記者会見した富士フイルムの山口豊・ライフサイエンス事業部長は「(アスタリフトの発売から)今年で満10年を迎えている」としたうえで、「(今後も)技術を前面に出していきたい」と意気込みを語った。
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