【シリコンバレー=中西豊紀】米マイクロソフトがクラウド事業を強化するために営業やサービス部門を組織改革し、世界で数千人規模のレイオフ(一時解雇)に踏み切る可能性が出てきた。米ウォール・ストリート・ジャーナルなどが報じた。クラウド事業は米アマゾン・ドット・コムなどとの競争が激しくなっており、顧客開拓に向けた体制を整える。

 マイクロソフトは「7月から新年度が始まり、組織変更の発表が社内であった」(広報部)としている。社内発表にはレイオフへの言及はなかったという。

 組織改革は法人向けのクラウド事業を強化するため同部門に人を寄せたり、分散していたチームを統合したりする内容とみられる。同社は過去3年、年度の切り替え時期に人員削減を発表。昨年7月には主にスマートフォン(スマホ)事業を対象に2850人を追加削減する計画を明らかにした。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN04H1X_U7A700C1000000/