Appleは米国時間6月5日、「iPhone」の次期OSとなる「iOS 11」の機能を発表した。その数週間前にはGoogleが「Android O」を披露している。この2つのOSが、実質的に世界のスマートフォンを動かすことになる。では、より優れているのはどちらだろうか?

 結論を言えば、Android Oが優勢だ。

理由は、Googleの人工知能(AI)──「Google Assistant」から、Wi-Fiのパスワードにカメラを向けただけで自動でWi-Fiの接続設定をするクールな機能まで──だ。

 Appleは停滞しているわけではない。現実世界に仮想の物体を表示する拡張現実(AR)をメインストリームにできれば、同社にも追いつくチャンスがある。

 ただし、以下の点は考慮すべきだ。

実際に2つのOSを並べて比較してみないことには、どちらがより重要な進歩を本当に遂げたかを知ることはできない(iOS 11は9月に、Android Oは夏にリリースが予想される)。
AppleもGoogleも、それぞれ次期のiPhoneと「Google Pixel」の発表まで、まだ新機能を隠し持っている可能性がある。
新機能の幾つかは、iOSあるいはAndroid自体のものではない。
 上記の3点を踏まえた上で、両者の優劣を項目ごとにみていくこととしよう。

華々しい新機能

Android O
動画や「Googleマップ」のナビゲーションなどを小さなサムネイル状にし、他のアプリの操作中も画面の端に表示しておける(「Picture in Picture」と呼ばれる機能)。
テキストをコピー&ペーストで選択する際、氏名、電話番号、住所、会社名など、種類に応じて選択範囲を自動的に調整し、アクションを予測して提示する(「Smart Text Selection」と呼ばれる機能)。
Android Oのすべての新機能はこちら。

iOS 11
「iMessage」上で「Apple Pay」を使って友だちに支払いができる。
家にある複数のスピーカで音楽を再生できる。
iOS 11のすべての新機能はこちら。
 ここでの勝者は、Android Oだ。Picture in PictureとSmart Text Selectionは小さな機能だが、日常での端末利用をより便利にしてくれる。そして、Android端末はiOSと違い、既に端末から複数のスピーカで音楽を再生できるようになっている(Chromecastをサポートしていれば)。

 それでも、iMessageでの個人間(P2P)決済機能の追加は大きい(Android端末にはない機能だ)。

以下ソース
https://japan.cnet.com/article/35102490/