トヨタ自動車は5月31日、米国ミシガン州の研究開発拠点にある先進安全技術研究センターでの研究に今後5年で3500万ドル(約38億円)を投じると発表した。北米の大学や病院などと連携し、自動運転やコネクテッドカー(つながる車)関連の研究を進め、安全技術の向上につなげる。

 ドライバーの心理状態を具体的な数値で把握して安全につなげる技術や、センサーの高度化による衝突安全技術などの研究開発に取り組む。既にマサチューセッツ工科大学、バージニア工科大学など6大学と組み、8つの研究プロジェクトを立ち上げているという。

 同センターはトヨタが交通事故での死傷者の低減を目指し、2011年に設立。16年までの5年間で5000万ドルを投じ、23の団体と共同で44の研究プロジェクトを実施してきた。今回発表したのは、21年までの「第2期」の投資計画となる。

 過去5年の研究ではトヨタ車の安全性向上に結びついており、高度運転支援システムをより的確に作動させる研究も取り組んできた。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ01HZX_R00C17A6TJ2000/