米司法省は23日、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)がディーゼル車の排ガス規制を不正に逃れていたとして、制裁金の支払いなどを求める訴訟を米連邦地裁に起こした。FCAは解決のために巨額の負担を強いられる可能性がある。

 司法省によると、訴訟の対象となるのは2014〜16年型の「ジープ・グランドチェロキー」など排気量3リットルの2車種で、合わせて約10万4千台。排ガス規制をクリアするために、当局の検査のときだけ有害物質の排出を減らすソフトを組み込んでいたとみている。

 FCAは「当局が訴訟を選んだのは残念」とのコメントを発表。意図的な不正だという当局の主張には「強く反論するつもりだ」としている。

朝日新聞デジタル 5/24(水) 11:13配信
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