http://www.sankei.com/economy/news/170523/ecn1705230028-n1.html

地上変圧器が街の情報発信拠点に−。東京電力ホールディングス傘下で送配電事業を手掛ける東電パワーグリッド(PG)やパナソニックなどは23日、
地上変圧器を活用した情報配信事業で連携すると発表した。2020年の東京五輪・パラリンピックまでの実用化を目指し、
地上変圧器にデジタルサイネージを設置して情報発信する仕組みを共同で企画・開発する。

 東電PGによると、無電柱化を進めたことで管内には約5万基の地上変圧器があるという。
地上変圧器は高さ1メートル45センチで多くは歩道など目につく場所に設置されているが、本来の目的以外に使われることはなく、活用法を模索していた。

 具体的には、地上変圧器の上にパナソニックが開発するデジタルサイネージを設置し、観光情報や災害時の避難誘導情報などを配信することを想定している。
東京五輪では多くの外国人も訪れるとみられることから、多言語表示も進める。

 まず機器の開発や企画内容の検討を進め、公園や住宅地などでの実証実験も行う。
将来的には地上変圧器に電気自動車(EV)用充電器を取り付けて給電スタンドとして利用するほか、屋外電源としての機能拡充も検討する。