KDDIとNHKは11日、次世代の通信規格である第5世代(5G)通信を使った映像伝送実験を共同で開始すると発表した。
5Gの特長である高速・大容量を生かし、移動しながら超高精細の「8K」映像伝送などを実施する。スポーツ観戦などへの応用を進め、
両社は5Gを使った新たな映像サービスの創出にもつなげる。

 実証実験は5月中旬以降、東京都新宿区近辺から開始する。
移動可能な車両に搭載した8Kカメラ映像を、5Gを使って8Kディスプレーに伝送する。
28ギガ(ギガは10億)ヘルツ帯という高い周波数帯を5G用に使う。

 2018年以降、両社は実際のスタジアム環境で、スポーツ中継を想定した実証実験も進める。
手元の端末に8K映像を伝送したり、複数のカメラ映像を切り替えられるようにするなど、新たなスポーツ観戦環境の構築を目指す。

 放送事業者と通信事業者による5Gの取り組みとしては、NTTドコモとフジテレビジョンも6月以降、実証実験を進めることを発表している。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ11I4J_R10C17A5TJ1000/