フランクフルトモーターショーとならび世界最大級の自動車ショーである上海国際自動車ショーが4月28日に閉幕した。まだ最終の入場者数は発表されていないが、おそらく100万人規模だったのではないだろうか。やや旧聞に属するかもしれないが、筆者が感じたことを述べてみたい。

 中国では、北京と上海にて国際自動車ショーが毎年交互に開催されており、今年で第17回を迎える。上海国際自動車ショーは出品社数で約2000社、出品車数は1300台を超え、まさに世界最大級の自動車ショーと言える。東京モーターショー2015では出品社数160社、出品車数417台であり、いかに上海国際自動車ショーが巨大なショーであるかがわかる。

 会場は虹橋空港から西に位置する「国家会展中心」(National Exhibition and Convention Center)にあり、東京モーターショー会場の約10倍の大きさである。会場がビルの上下に分かれており、1つのブースが大きいので、見て歩くだけでも疲れてしまう。今回も朝一番から丸1日かけて歩き回り、ようやく自動車メーカーのブースは見終わったものの、トラック・バスや部品メーカーエリアまで見ることはできなかった。

自動車メーカーを見て回った筆者の感想であるが、一言でいうと、「ドイツと中国が先頭集団を形成し、米国と日本は第2集団に落ちてしまった」という印象である。ドイツ勢はフォルクスワーゲン(VW)、アウディ、BMW、メルセデス・ベンツとも、これまでの車のみならず、EV(電気自動車)/PHEV(プラグインハイブリッド車)を惜しげもなく投入し、VWのEVコンセプトカー「I.D.CROZZ」など次世代を予感させる車が多く、会場の熱気はすさまじいものがあった。

 同様に、中国メーカーは、BYDや長安汽車、上海汽車など、大小含めて多くの自動車メーカーがEV/PHEVの量産車、コンセプトカー含めて出展し、中国でこれほど新エネ車(EV/PHEV)が多かったのかと驚かされることが多かった。また、中国新興メーカーが多数のEVスポーツカーを出展しており、これまたすごい熱気で盛り上がっていた。

以下ソース
http://www.sankeibiz.jp/business/news/170506/bsa1705060600001-n1.htm