日本ペイントホールディングス(HD)は20日、自動車用塗料の開発拠点「イノベーションセンター」(大阪府枚方市)の開設式典を開き、施設を報道陣に公開した。国内外の自動車メーカーのニーズに応じ、色や機能を追求した製品を強化する。投資額は約11億円。

■自動車用に特化「技術やデザイン、世界に発信」

 日本ペイント・オートモーティブコーティングスの山田光夫社長は式典で、「世界に向けて自動車塗料の技術やデザインの発信基地にしたい」とあいさつした。約160人の研究者が常駐し、色や風合いをサンプルで確かめられるショールームも設けた。

 自動車や建築用塗料の研究拠点だった付近の事業所を閉鎖し、人員や設備を移転して、自動車用に特化した。赤外線を反射する遮熱塗料や炭素繊維を使った車体に合った塗料などの開発を進める。

 日本ペイントHDは自動車用塗料で国内シェア2位。海外では中国のほか、欧州やインドなどで事業を拡大している。


2017.4.20 22:52
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