札幌や近郊の20〜30代の労働者たちでつくる団体「最低賃金上げろデモ札幌」は15日、賃金アップを求めて札幌市中心部をデモ行進した。約50人が参加し、道内の最低賃金(時給)786円を、1500円に引き上げるよう訴えた。

 参加者たちは、中央区の大通公園で開かれた集会で、「786円では最低限の生活すらできない」「賃金を上げれば労働問題の解決にもつながる」と声を張り上げた。

 その後、デモ行進に移り「最低賃金 1500円 上げろ」と連呼しながら札幌駅前通を行進した。団体メンバー最年長の佐賀正悟さん(33)は「多くの若い人に関心をもってほしい」と話していた。

 道労連の試算では、勤続3年目の25歳の人が、健康で文化的な生活を札幌で送るためには月約22万円が必要という。現在の最低賃金では1日8時間、週5日働いても、9万円近く足りない計算になる。(相川康暁)

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