2016.12.20 11:26
塗料メーカー大手「日本ペイントホールディングス」の子会社2社が大阪国税局の税務調査を受け、
平成27年3月期までの3年間で計約1億3700万円の申告漏れを指摘されたことが20日、同ホールディングスなどへの取材で分かった。
一部は仮装・隠(いん)蔽(ぺい)を伴う所得隠しと認定され、重加算税を含む追徴税額は計約4800万円。2社は修正申告し、すでに納付を済ませたという。

 同ホールディングスによると、2社は、船舶用塗料を扱う「日本ペイントマリン」(神戸市)と、
自動車用塗料製造・販売の「日本ペイント・オートモーティブコーティングス」(大阪府枚方市)。
マリン社は、値引き販売した塗料の売り上げを次期に計上したことが、意図的に所得を圧縮したと判断された。
コーティングス社については、海外子会社への技術支援に関する費用について、成果物が残っておらず実態がないとの指摘を受けたという。

 同ホールディングスは「隠蔽の意図はなく、認識の相違はあったが、指摘に従った」とコメントした。

http://www.sankei.com/west/news/161220/wst1612200033-n1.html