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【貧困】竹中平蔵「社会的に解決しないといけない大問題としての貧困はこの国にはない」 [無断転載禁止]©2ch.net
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0001海江田三郎 ★
垢版 |
2016/11/12(土) 10:53:16.87ID:CAP_USER
http://synodos.jp/society/18169

貧困バッシングの高まり
渡辺 今回ご自身の実践を振り返りもお書き頂いていますが、そのうえでいまの貧困問題の状況をどのように見られているのでしょうか。
稲葉 「はじめに」でも書きましたが、2006年が、国内の貧困が再発見されるきっかけになった年だと
思っています。きっかけは、竹中平蔵(当時)大臣が新聞のインタビューで、
「社会的に解決しないといけない大問題としての貧困はこの国にはない」と言ったことに憤りを感じた湯浅誠が、
「反貧困」をスローガンにした社会運動を構想したのが最初です。
当初は貧困問題の可視化を当面の目標として運動を始めて、それが年越し派遣村の成功とか社会的に大きなインパクトを与えたということもあり、貧困問題自体は可視化されました。さすがに10年経って、いまでは日本国内に貧困問題はないって言う人はいなくなったかなと(笑)。

ただ、生活に困窮している人が増えた分、互いに分断させられている状況があるのではないでしょうか。
たとえて言うなら、大型客船が沈没しかかっているのに、「沈んでいない!」と言い張っていた時代が終わり、
いまは誰の目にも船が沈んでいることが明白になった状態です。ただ、大勢の乗客が海原に投げ出されていることへの怒りが、
本来、責任を負うべき人に向かわず、先に救命ボートに乗っている人に向かっている。
冷たい海で泳いでいるのがつらければ、「自分にもボートをよこせ」と言えばいいのですが、
「あいつらはズルをしているから、ボートから降ろせ!」となってしまうのですね。
この間の動きでいうと、NHKの貧困高校生へのバッシングや、
この前も人工透析の患者さんへのバッシングもありましたが、国の財政問題を口実に、
「真に困窮している人」は救うけれど、そうは見えない人は切り捨ててもいいんだ、という風潮が強まっていますね。
渡辺 この本の中でもバッシングについては1章を割いて論じていますが、
反貧困の取り組みを通じて貧困を可視化したときになされたバッシングと、現在のバッシングに違いを感じることはありますか。

稲葉 90年代からホームレス問題はずっとあったわけですが、
路上生活者や日雇労働者への差別や偏見は根深く、「あの人たちは好きでやってる」とずっと自己責任で語られてきたところがありました。
年越し派遣村の時に潮目が変わりはしたのですが、例えば次の年の「公設年越し派遣村」において、
国と東京都が年末年始に公的な施設をつくった時にも、
「行政のお世話になって宿泊施設に入りながらもタバコを吸っている人がいる」といった点が叩かれたりしました。

根本的なところで貧困を見るまなざしが変わっていないと感じますね。
貧困状態にある人に「清く正しく美しく」というイメージを求めて、生活保護にしても恩恵として与えるけど、
権利としては認めず、美しいイメージを裏切るようなら取り上げても構わないという発想。
根っこには日本社会の人権意識の希薄さがあると思うのですが、
「貧困へのまなざし」はこの四半世紀で大きく変わっていないと感じますね

渡辺 この本はタイトルのとおり、日本社会の貧困問題をどう変えていくかという問題意識で貫かれていますよね。
支援者としての観点から、そのような問題意識で貧困問題を論じていく本は多くなかったと思います。
また、貧困の実態だけではなく、その問題が引き起こされてくる社会的要因についてもわかりやすく説明がなされているので、
すごく勉強になります。
他方で、僕がいまの貧困問題をめぐる言説を見ていて違和感を感じるのは、社会的な観点が非常に弱いことです。
この間、「子どもの貧困」や「女性の貧困」に関する報道が増えてます。そこでは「絶対的な弱者」を提示して、
貧困の酷さとか実態を告発していくというスタイルのものが多く、なぜそうした問題が起きてくるのか、社会的な観点が希薄なのです。
また、社会全体が貧困化しているという状況の中で「絶対的弱者」にだけフォーカスしていると、
「俺らも頑張ってるんだ、なんであいつだけ、あんなものは貧困じゃない」というバッシングの心理が強く出てきてしまう。

(続きはサイトで)
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