上層部の保身による保守的経営が今の結果を招いているのは事実だと思います。チャレンジすることは大事だと思いますが、たまたまお話に出た在宅人工透析やってしまうと救世主どころかいよいよ傾いている事業のダメ押しになるかも知れませんね。

余談で申し訳ないですが、先日仕事で知り合いの医師と話した際先生が言っていたのは、日本で在宅透析がビジネスとして成り立っていないのは、もちろん一つの選択肢としてあれば便利ではあるがメーカーのメリットは少なく、力も入れないし、ごく一部の富裕層には良いかもしれないが一般的なニーズも少なく、医療機関側も医療事故のリスクが高くなる事、その際の責任の所在の問題、リスク軽減に想像以上に人件費がかかり、医療機関もメーカーも費用対効果が悪過ぎて、一般的に普及するビジネススキームが日本では構築できないから医療機関も大手メーカーはやらないとのことでした。一部の先生はもちろん売名行為でいいことしか言わないとのことでしたが、それはどの分野でもよくある事ですので、流石に会社も一部の先生の意見だけでは決断されないとは思いますが。

帝人も昔やろうとしていたとは聞いていましたが、またやるのでしょうか?大手がやらない事をやると言うのはチャレンジというより無謀と言う時もあるので、やるならばよほどいいアイデアがないと難しいように思えます。大手が思いつかない戦略が考えられているのならばいいのですが、政治力はもちろんニプロなどの既存の透析メーカーの方がその分野では強いでしょうし、今のところ新規事業が全てうまく行かない会社がこれまでのように都合のいいシナリオを立ててやるのであればやはり無謀なような気がいたします。
ドクターヒアリングなどを幅広くやれば、ほとんどの先生がこのような意見だと思いますので

たまたま例としてあげられたのだとは思いますが、偶然仕事の関係上透析の医師と色々話をしましたのでついつい書いてしまいました。

何か今の事業に加えて柱になるようなビジネスができるといいですね。退職される方も多いようですが、お世話になった方も多いですので残られる方が不利になることがないようにと思います。