>>117
ところで、急に会議の本筋と関係のない俗話になって申し訳ないのだが、私には興味深い話を仄聞した。
それは今回、プレスに提供した食事の評判が大変良かったということだ。
同課によると、会期中、1日と2日の昼食、夕食をプレスセンターに用意、
メニューはビュッフェ式の各種の洋食のほか、
イスラム教徒のジャーナリストも多いためハラル・フードも提供された。

2日夕には近くのホテルで、農水省などの協力を得て日本食のプロモーションを兼ねた
外務報道官主催のディナーを開催、和牛、地鶏、国産野菜、みそ、醤油などを使った寿司、
天ぷら、煮物料理などが供された。
記事を書く合間に顔を見せた外国人記者たちは、心のこもった料理に舌鼓を打ったらしい。
担当者によると、ディナーを終えて会場を出るアフリカ人ジャーナリストたちから
「日本食は美味しい」、「素晴らしい味だった」など、お礼の言葉がかけられたという。
満腹になって書いたジャーナリストたちの記事も、日本に好意的なものになったに違いない。

2010年11月、同じ横浜の国際会議場で開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議では、
プレスに用意する食事の予算をケチり過ぎ、不味いという苦情が出たと聞いている。
政権交代後はだいぶ修正されたようだが、事業仕分けの決定が金科玉条だったあの頃、
国際会議予算も大幅に削られた。
居心地の悪いホテルに泊まらされ、美味しくもない食事を出された外国のミッションは、
日本の財政難を肌で感じたかもしれないが、良い思い出を持って帰国したとは思えない。