毎日新聞より

ツイッターに乾燥大麻の画像を投稿するなどしたとして、熊本県警サイバー犯罪対策課などは18日、住所不定、無職の男性被告(25)=大麻取締法違反で起訴=を麻薬特例法違反(あおり、唆し)容疑で熊本地検に追送致し、捜査を終結したと発表した。男性は大麻を「野菜」と隠語で呼び、SNS上で闇取引を持ちかけていた。

 追送検容疑は、7月2日、ツイッター上に小袋に入った乾燥大麻の画像を投稿し、「野菜を売ります。早い者勝ち」などと隠語を使って書き込み、薬物犯罪をそそのかしたとしている。男性は「遊ぶ金が欲しかった」と容疑を認めている。同容疑での検挙は熊本県内初という。

 同課によると、男性は2月ごろからツイッター上で客を募り、知人から仕入れた乾燥大麻を1グラムあたり4000、5000円で売買していたという。新型コロナウイルスの影響で在宅勤務をしていた同課の捜査員が7月初旬、サイバーパトロール中に男性の投稿を見つけ発覚した。

 その後の捜査で、男性は10月15日、熊本市中央区のビジネスホテルで、19〜24歳の知人男性3人と共謀し、販売目的で大麻を所持したとして、大麻取締法違反(営利目的共同所持)容疑で逮捕された。【栗栖由喜】