蓮池透
@1955Toru
【横田滋さんの訃報を受けて】
いつか、この日が来るのは分かっていたし、怖かった。
滋さんは、公には政治家に対しても、右派的思想家に対しても決して異論を唱えることのないジェントルな人だった。しかし、プライベートではお酒が好きで、日ごとにその量は増えていった。
その時に発する言葉は耳を疑うような内容だった。ある人を大きな声でストレートに批判する姿には、日ごろの悲しみ、怒り、苛立ち、苦しみ、焦りなど全ての感情が込められていると推察するのは容易だった。どちらが真の滋さんか?間違いなく後者だ。
真の滋さんか?間違いなく後者だ。ただ、めぐみさんに会いたいだけ。だから宥和的にことを進めるべき、経済制裁には反対。本心はそうだったのだ。
(中略)
そういう意味でも、滋さんの存在は重要だった。世の中はコロナ禍で拉致問題どころではない状況。収束まで動かないのか?滋さんの心中も不安で一杯だったはず。言うまでもなく、その前に動いておくべきだった。
「40年以上救出を先導」とか「再会の願い叶わず」とか言っている場合ではないのだ。
また「断腸の思い」と繰り返した安倍首相。「申し訳ない」は付け足したが。自分たちの無為無策を棚に上げて、拉致問題が進展しないのは国民の関心が薄れているせいだ、と平気で言う政府。
みなさん、いい加減気付いてください。安倍首相は拉致被害者を救出するなどという気はさらさらないのです。
この期に及んで「早期」救出とか言っているではありませんか。今こそ、安倍首相責任を取ってください!と叫ばなくてはなりません。そうでなくては、滋さんのご冥福を祈ることはできません。