(藤本家の子供たちに)最低、身に着けてほしいのは硬直しない柔軟な考え方です。一面にしか物事を見られない。そんな人間だけにはなってほしくない。
そのための一つの方法として、乱読させています。いわゆる良書に限りません。
世の中には、様々な世界があり、色々な人たちがいて、それぞれ違った考え方、生き方をしているのだということ。それを分かってほしいと思うのです。

『小学三年生』より