「安倍マンセー保守」たちよ、森友文書改ざんの罪深さを認めよ
http://ironna.jp/article/9167?p=2

潮匡人(評論家)

念のため指摘すれば、問題当時、佐川氏は理財局長であり「国税庁長官」ではない。
本来なら書くまでもないが、「アタマ」は財務大臣であり、総理大臣である。総理や大臣の明示的な関与があったとは思わないが、
いわゆる忖度(そんたく)はあったのではないか。
現に文書から、安倍総理夫人の名前と彼女の発言も削除された。そこには忖度があったと判断せざるを得ない。

だが、安倍政権と「安倍マンセー保守」はその可能性すら否定してきた。
みな「モリカケ」と呼び、問題を矮小(わいしょう)化した。朝日報道を「捏造(ねつぞう)」と断じた者もいる。
政府が14件の文書で「書き換え」を認めざるを得なくなった3月12日現在も、「改ざんではなく訂正」と強弁したり、
「たいした問題ではない」と嘘ぶいたり…。

厚顔無恥(こうがんむち)も甚だしい。
立憲民主党らが主張する通り、政府は「国権の最高機関」たる国会を愚弄(ぐろう)し、民主主義の根幹を揺るがした。加えて歴史を改ざんした。
決して些細(ささい)な問題ではない。断じて許されない。
保守派こそ、そう非難すべきではないのか。