サメ肌を飛行機の翼に付けてみたらすごかった
抵抗を抑えるだけではなかった、航空機のスピードや安定性を向上
2018.02.13
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/020900062/

サメは、4億年以上にわたる進化を経て、水中を高速で泳げるように適応してきた。
なかでもアオザメは最も速く、短距離なら最高時速100kmにもなる。2位はネズミザメで時速80km、有名なホホジロザメは3位だ。
(参考記事:「海のハンター ホホジロザメ 有名だけど、謎だらけ」)

 サメの皮膚は楯鱗(じゅんりん)と呼ばれる小さな歯のようなウロコに覆われている。
1980年代にこの構造が見つかって以来、空気力学的な研究が行われてきたが、水の抵抗(抗力)を減らす効果について
研究者の意見は分かれていた。そこで今回、米ハーバード大学の進化生物学者と工学者のチームが詳細な研究を行った。

 学術誌『Journal of the Royal Society Interface』2月6日号に発表された論文によると、
サメの楯鱗は、抗力を小さくして前進を容易にしているだけでなく、揚力を高めていることが明らかになった。
今回得られた知見は、飛行機、ドローン、風力タービンにも役立つという。
以下略