>>837

宝具として手にしたものとはいえ、
これを使う必要性も、使う手段もわからなかった。
相手を呪うために必要なのかと考えたくらいだ。

……今なら理解できる。
真に憎い相手と相対したとき、相手にどうしても
勝たなくてはならないとき。
憎悪に身を焦がすことを選んだときに、
この毛皮は宝具として成立するのだ、と。

獣になりたい。
何も感じない、ただ相手を殺すだけの獣になりたい。
この胸が焼け付くような哀しみを感じない、
ただの獣に―――



あんま関係ないよ獣化と獣に育てられた云々