>>310 続き

【おだいじに】
・童謡みたいな安心感のあるコード進行とメロディ、2番までの短い曲構成。
 楽器もギターとピアノのみとギリギリまで削ぎ落とした感じ。
・メロでダイアトニックにないのはAメロで一瞬出てくるラ#「"眼"に映る良さ」と、
 サビあたりでちょいちょい出てくるミ♭かな。「隣のし"ば" "青"く見えたら」
 レ#として使われているところもあるけど、ミ♭のときの方が特徴的。
・1番と2番で最後のメロが1オクターブ違う「頃"迄"」「護"るさ"」。こういう展開のつけ方は見習っておきたい。

【やつつけ仕事】
・音楽と関係ないけど、冒頭のリポーター部分、ドイツ語がちょっとカタコトっぽい?
・なんといっても「電話のベル」のメロ&コード。キーがBだけどここのコードはC7。
 たぶんF#7の裏コード持ってきてるっぽい感じだけど、メロまでC7に寄せてる(かつ増音程)のでインパクトある。
・これもBメロに当たる部分は無し。作曲する人はわかると思うけど、少ないメロで曲を持たすのって難しい。
 俳句みたいな、必要最小限の展開で説得する、みたいな技術が要るので、
 そういう意味では研ぎ澄まされてるんだなあと感じる。

【茎】
・個人的には完成度高くて語彙力奪われる。林檎も自分で「もらったなこれ」とか思ったんじゃなかろうか。
・AメロのDmとEb7を交互に行き来するのをみるとジャズの「チュニジアの夜」がよぎる。雰囲気全然違うけど。
・サビメロは1拍半単位で、4拍子からみるとアクセントがどんどんずれていくやつ。
 2小節目の最後に2拍のフレーズを持ってきてきれいに収めてる。そしてこの2拍フレーズが印象的「ク"レマチス"」。
 3・4小節目およびサビ後半はこの発展と繰り返し。
・そして9th終わり。「現実がゆ"め"」曲尾でもコードと派手にぶつかったまんまなのはもう逆に普通。