>>476 続き  安藤美国(安藤獅子丸) 侮日毎日新聞 愛知版 放送の裏側
開局70周年で初音ミク起用  2021.4.17
 
1951(昭和26)年9月1日午前6時半、CBCラジオは民放第一声を届け、2021年9月に開局から70年を迎えます。

開局キャンペーン企画の際、民放第一声、
つまり「初めての音」だから、バーチャルシンガーの「初音ミク」を公式イメージキャラクターに起用したという思いつき以上に、
実はずっと初音ミクとラジオの関係を考えていました。

初音ミクと聞けば、緑のツインテールをなびかせた女の子を思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、その正体は歌詞とメロディーを入力すると歌ってくれるソフトウエアなのです。
ユーザーの楽曲が動画で投稿され、見た人たちが次々とイラストを付けていく。
こうした「ボカロP」(ボーカロイド・プロデューサー)と「絵師」によるコラボレーションは「創作の連鎖」とも呼ばれます。
 
ラジオ番組にはスタジオの模様を想像したイラストがファクスで送られることがありますが、これも音声からイメージされたもの。
つまりラジオにも同じ「創作の連鎖」が起こっていたわけです。
見えない姿が心に見えてくる。初音ミクを公式キャラクターに迎えたのは、こんな共通項を感じたからなのです。
 
今年1月から平日の帯番組「RADIOMIKU」を立ち上げ、さらに4月からは日曜日にも新番組をスタート。
週6日「初音ミク」関連番組を編成しています。 CBCラジオは本気なのです。
 
発売から13年経過した初音ミクですが、
現在はゲームなどを通じて小中学生にまでファンが拡大しています。
こうした世代が教室で番組の話題をしてくれる未来を思い描きました。
ラジオ離れが叫ばれて久しい昨今ですが、
お子さんやお孫さんに、これら番組のことを教えていただけますと幸いです。
 
(CBCラジオ70周年プロジェクトリーダー・安藤美国)
 
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パーソナリティーの清水藍さん(左)と斉藤初音アナウンサー
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