2019/11/04 16:30

 アメリカ、ノースカロライナ州ダーラムにある鉄道橋の高さは11.8フィート(約3.6m)で、現代のアメリカの一般的なトラックの車高である12フィート(約3.65m)より約5cmほど低い。

 ギリギリいけそうに見えてもアウト。そのために多くのトラックが橋にひっかかり、背をガシガシと削っていくことから「缶切り橋」の異名までついた。

 約100年前に建設されたこの橋は、警告を示す標識や点滅灯、速度制限などを設けられていたものの、抜本的対策がなされぬまま今日に至るが、ついに今年10月下旬より、橋の高さを引き上げる工事が始まったそうだ。






多くのトラックを苦しめた鉄道橋を上げる工事

 10月26日、作業者らは架台の南側にある古い歩道の錆びた鋼製の支持体を切断し、グレッグソン通りの多くの不運なトラックを生み出した、ボロボロの曲がった保護バーを取り外した。

 多くのトラックの背を削り続けて数十年。通れそうでギリギリアウトなこの鉄道橋は長らく改善が望まれていたが、橋の管轄が、交通局と鉄道会社、都市計画部の3つに分かれており、その連携がうまくいかなかった。

 この問題を解決するには道路を下げるか、橋を上げるか、手前に高さ制限のバーを設置するかだ。

 だが道路を下げるには道路の下にある下水道の工事もしなければならない。高さ制限のバーを設置するには道幅が狭く、もし制限バーに引っかかってもUターンをするスペースをとることができない。

 で、今回苦渋の選択として採用されたのが橋を少しだけ上げる方法だ。

 この方法も工事中は、鉄道は使えなくなるので物流的にも問題が発生する。だがもうそんなことを言っていられないほどに事態は切迫していたのだ。

     ===== 後略 =====
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