編集部2018.12.31
 放送における言論・表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理の問題に対応する第三者の機関・BPO(放送倫理・番組向上機構)。

 BPOは視聴者から寄せられた意見を抜粋して公式サイト上に公開しているのだが、その中にはTVアニメ、特に“深夜アニメ”に対する苦情・意見がたびたび見られる。主に、性的描写ないしは暴力・残虐描写がある作品について、「青少年にはふさわしくない」といった“ご意見”だ。

 今年はどんなアニメが「BPO案件」入りしてしまったのか。2018年7月〜11月までにBPOに寄せられた、TVアニメに対するご意見を振り返っていく。

<夜のアニメ番組において残忍な殺人鬼に少女が追われるシーンについて、「残酷な殺人をするアニメで子どもに見せたくない」「中高生がこのアニメを視聴して影響を受ける」との意見が寄せられました>

 この意見は、7月に公開された青少年委員会の議事概要にて紹介されていたもの。おそらく7月から放送されていた『殺戮の天使』(TOKYO MXほか)に対するものと思われる。星屑KRNKRN(真田まこと)によるサイコホラーADVが原作の本作。第1話では、記憶をなくしたレイチェルが殺人鬼・ザックに追われるというシーン、またザックが鎌で人を殺すシーンもあった。
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://otapol.jp/2018/12/post-52319.html