2018年09月23日 12時00分 公開
クレジットカード決済、「○円以上のみ」や「ランチは使用不可」はNG! “加盟店契約”違反のお店への対策は?
わざとじゃないのかもしれないけど、ダメなものはダメ!
[qeeree,ねとらぼ]

 高級な百貨店からファストフードのチェーン店まで、クレジットカードで決済できるお店は年々どんどん増えていますが、一方でたまにこんな声も聞こえてきます。

 「○円以上じゃないとクレカ決済できないと言われた」

 「クレカ払いにしたら手数料分を割り増しして請求された」

 「あのレストラン、ディナーはクレカ使えるのにランチはクレカ使わせてくれない」

 ちょっと待って! ダメです! それはダメです! 加盟店契約違反ですよ!


加盟店契約とは

 以前、この連載でクレジットカードの基礎知識のお話をした時のことを思い出していただきたいのですが。


→かなり大事な図なので再掲です
http://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1809/23/l_ts_chargeon01.jpg


 おさらいをしますと、お店(加盟店)でクレジットカードを使えるようにするには、そのお店とカード会社との間で「加盟店契約」を結ばなければならない、そして契約したカード会社からカードブランドを通してお金のやりとりが行われる、というお話でした。

 専門用語で、加盟店と契約しているカード会社のことを「アクワイアラー」、消費者(個人のクレカ所有者)と契約しているカード会社のことを「イシュアー」といいます。

 実は、加盟店でクレカで決済すると、加盟店から「加盟店手数料」をカード会社(アクワイアラー)に支払うことになっています。
あくまでも会社同士でのビジネスの契約なので、手数料が無料になることはまずありません。「クレジットカードでの決済ごとに、その金額の△%を加盟店手数料として支払う」という契約が一般的です。

 そして、加盟店契約ではこういったことも定められています。

・加盟店手数料分の金額をお客さんに上乗せして請求してはいけない
・クレジットカード利用にあたっては金額の制限を設けてはいけない

 この2項目については、基本的にはどのカード会社と契約しても同じ内容が含まれているかと思います。

 さて、それでは冒頭に出てきた事例をもう一度見てみましょう。


○円以上じゃないとクレカ決済できないといわれた

 →「クレカ利用にあたって金額の制限を設けてはいけない」という契約に違反します。


クレカ払いにしたら手数料分を割り増しして請求された

 →「加盟店手数料分の金額をお客さんに上乗せして請求してはいけない」という契約に違反します。


あのレストラン、ディナーはクレカ使えるのにランチはクレカ使わせてくれない

 →おそらく「ランチは単価が低いから」という理由なので、これも「クレカ利用にあたって金額の制限を設けてはいけない」という契約に違反します。
また、契約によっては「利用する時間にも制限をかけてはいけない」と明記されている場合もあり、その部分においても違反かもしれません。

* * *

 そうなんです。全部ダメなんです。加盟店契約違反なんです。



せっかくならお互い気持ち良く使いたいんですけどね……


実際に加盟店契約違反に遭遇したら
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1809/23/news003.html
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.