2018-09-22 15:12
 中国メディア・東方網は21日、「『いいえ』と言わない日本人は、どうやって他人の誘いを断るのか」とする記事を掲載した。

 記事は、日本語学習の初期段階において「はい」と「いいえ」の回答方式を勉強するが、「いいえ」を英語の「No」と同じように考えて使ってはいけないと指摘。「なぜなら、日本人は話をするときに相手の感情を考えるからだ。これが、日本語で言う『思いやり』なのである」とした。

 そして、「いいえ」を使って否定の回答ができるのは「他人の感情に影響を与えない時」であり、例えば「これはリンゴですか」、「いいえ、梨です」といった問答であれば、相手を傷つけることがないので問題なく「いいえ」を利用できると伝えている。

 そのうえで、「日本人は他人からの招待を断ったり、他人の意見に反対を示す際に『いいえ』をダイレクトに使うのは、感情的に重すぎる。特に、顧客や上司に対してはなおのこと禁句なのである」と説明。
招待を断る時には通常「行きたいのですが・・・」とし、相手の考えを否定する時も「お考えはよくわかりますが・・・」として自らの意見を述べるのが一般的であり、「が」が反対の意思を十分示すうえ、相手を傷つけることもないとした。

 記事は、「総じて、日本人は話をするうえでもこだわりを持っている。その出発点は、相手を不愉快な気持ちにさせないというところにあるのだ」と結んでいる。尊敬と謙譲、婉曲など人間関係を円滑に進めるための独特な表現やテクニックがふんだんに盛り込まれている日本語。
ネイティブの日本人でも時として面倒だと思うことがあるのだから、外国人がマスターするのは本当に大変だろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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