2018-09-01 09:12
 中国人旅行客が日本を訪れる目的といえば、まず「ショッピング」を挙げることができるだろう。だが、近年はその目的が多様化していて、買い物のような「モノ消費」から美食や温泉の体験といった「コト消費」へと変化しつつあると言われている。

 こうした変化のなか、中国人旅行客の間で「生鮮市場」の人気が高まりつつあるようだ。中国メディアの騰訊はこのほど、訪日中国人の間で「生鮮市場」を訪れることが流行し始めていると伝え、人気を集めている市場の例として大阪の黒門市場を紹介している。

 大阪観光局が運営する「大阪観光案内公式サイト」によれば、黒門市場は「卸売と小売の機能を兼ねそなえた江戸時代後期からつづいている市場」だ。活気溢れる商店街のような黒門市場では卸売と小売合わせて180店舗が営業しており、観光客でも食べ歩きなどを楽しむことができる場所だ。

 記事は「安くない旅費をかけて日本に来てまで、なぜ市場を訪れるのか理解できないという人は多いだろう」と主張する一方、黒門市場をはじめとする日本の市場は非常に「楽しい場所」だと指摘し、黒門市場はまさに「食の天国」であると指摘し、思いもよらない美食が数多く存在すると紹介した。

 続けて、日本の市場で販売されているもののなかには、果物などで中国でも広く食されているものが数多く存在するが、商品の品質の高さや包装の清潔さなどといった点で日中では大きな違いが見られ、こうした違いも旅行客にとっては新鮮なのだと強調。
また、鮮度の良い海産物なども楽しむことができると紹介し、日本を訪れた際には黒門市場をはじめ、現地の市場を訪れるべきだと指摘、「お腹を空かせて市場を訪れれば、さまざまな美食を堪能できるはずだ」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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