2018-08-29 18:12
 スポーツ競技における中国式の応援は至ってシンプル。みんなで声を合わせて「加油」(ジャーヨウ)と叫ぶのだが、声の大きさや人の多さから、しばしば相手選手に大きなプレッシャーを与える。
26日の卓球チェコオープン決勝戦では「中国選手と対戦する日本選手に、中国人が大声援を送る」という珍しい光景が繰り広げられた。

 中国メディア・東方網は26日、同日の卓球チェコオープン女子シングルス決勝で、中国の文佳選手と対戦した日本の石川佳純選手に対し、中国の応援団が「加油」と大声援を送ったことを伝えた。

 記事は、試合中に中国のファンが「石川佳純がんばれ」と叫んだほか、ネット上でも「石川が文佳を下して女子シングルスで優勝して欲しい」とのコメントが飛び出したと紹介。中には文佳選手が失点した際に「もう文の負けは決まりだ」などとヤジる人もいたと伝えている。

 そのうえで、「石川はプレーやマナーが相当よく、中国に多くのファンがおり、彼女を応援するファンがたくさんいることは理解できる」とする一方、「文佳をヤジるというのは全く必要のないこと。二軍選手とはいえ、わが国に勝利をもたらすべく頑張っているのだから、リスペクトされて然るべきだろう」と評した。

 試合は石川選手が文佳選手を4−2で下して優勝している。記事は、「文は今年30歳になるベテランで、限られた体力の中で最後まで頑張った。名誉ある敗戦だ。一方、石川の勇気溢れる戦いぶりには、中国選手が見習うべき点もあった」としている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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