2018-08-27 14:12
 中国高速鉄道はもともと日本やドイツから技術を導入して完成したものであることは周知の事実だ。もともと中国が高速鉄道を導入するきっかけとなったのは、1978年にトウ小平が日本滞在中に新幹線に乗車し、その速度に大きな感銘を受けたことが挙げられるだろう。

 トウ小平は新幹線の速度に驚きつつも、「新幹線のような速さこそ、中国が求めているものだ」と語ったというが、それから40年が経過し、中国高速鉄道は新幹線と海外で受注競争を繰り広げるまでになった。

 中国メディアの快報は22日、中国高速鉄道の発展の歴史は「トウ小平が新幹線に乗車した時」から始まったと指摘し、その時から40年が経過した今、「中国高速鉄道はまさにトウ小平が望んだ発展を遂げた」と主張する記事を掲載した。

 記事は、1978年10月、日中平和友好条約の批准書交換セレモニーに出席するために訪日したトウ小平は東京から京都への移動の際に新幹線に乗車し、その速度に大きな感銘を受けたと紹介。
当時の中国でもトウ小平が乗った新幹線はテレビで放送され、「その時、中国人はSFさながらの高速鉄道が存在することを知ったのだ」と紹介した。

 また、当時の中国はまだ自動車すら珍しい存在で、多くの中国人にとって遠出する際の交通手段は鈍行の鉄道しかない時代だったと指摘。しかも、鉄道の乗車券を手に入れることは容易ではなく、運行していた鉄道の大半が蒸気機関車の時代だったのだと指摘した。

 続けて記事は、2018年8月22日は「トウ小平の生誕114周年の日」であり、同時に中国が計画経済から市場経済へと大きく舵を切った「改革開放」から40年目の節目の年であると主張。
わずか40年で中国経済は飛躍的に発展し、新幹線と競争できるほどの高速鉄道も手に入れたと主張し、今や中国を訪れた世界各国の首脳が高速鉄道に乗って1978年当時のトウ小平と同じように感嘆の声をあげていることを伝え、
「中国高速鉄道はまさにトウ小平が望んだとおりの発展を遂げた」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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