中国メディア・東方網は23日、「日本で忠義の神として崇められ、みんなから尊敬されている」として、ある中国の部将に対する日本人の信仰について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、中国では古来より「文は孔子を拝し、武は関公を拝す」と言われてきたと紹介。「関公」こと三国時代の武将・関羽が崇拝の対象となる理由として、幼い頃より儒学の薫陶を受けてきたこと、
武芸のみならず文化人としても優れており、主である劉備に対しては忠誠を、友人の前では礼節を、戦場では勇武を、敵将である曹操には信義をそれぞれ尽くしたこと、
そして代々政権が崇拝し、民衆の信仰を支えたことを挙げ、民間では関羽が魔除け、安穏、商売成就など「万能の神」として崇められるようになったと伝えている。

 そして、関羽を崇める「関帝文化」が日本に渡った時期については唐の時代、もしくは元の末期など諸説があるものの、
いずれにしても日本に伝わったのちは華人の信仰や精神の柱となるだけでなく、日本の信仰文化にもしっかりと融合して「渡来神」となったことを説明した。

 日本における「関帝文化」を象徴する場所と言えばやはり横浜中華街の関帝廟だろう。記事は「横浜の関帝廟は現在日本最大のもので、1876年に建設された。関東大震災や第2次世界大戦の空襲で破壊されたが、
1987年に正殿の高さ16メートル、面積288メートルという現在の関帝廟が作られた。この建設には、中国の古代建築企業が参加したという」と伝えている。
また、中華街以外にも日本には北は北海道から南は沖縄まで関羽に関する文化財が数多く存在するとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
http://news.searchina.net/id/1666002?page=1