「暗闇の中にいるような気持ち」。

陳宝蘭(ほうらん)さん(25)、宝珍(ほうちん)さん(22)の父親と兄が産経新聞の取材に応じ、深い喪失感を語った。

「7月5日に娘たちに中国から食べ物を送ったことをテレビ電話で伝えたとき、『ありがとう、お父さん』と返事が来た。
それが最後の会話だった」。姉妹の父、●弟(しゃてい)さん(49)と兄の耀亮(ようりょう)さん(27)はそう振り返る。

●弟さん一家は7人家族で、中国福健省の漁村で暮らしていた。姉の宝蘭さんは約7年前、宝珍さんも約5年前に日本へ。
姉妹はそれぞれ専門学校に入り、宝珍さんは事件当時もコンピューターのプログラミングなどを学んでいた。

姉妹は●弟さんによく電話をかけてきた。「『身体を大切にね。たばこを吸いすぎないでね』と。とても優しい娘たちだった」

8日に横浜市内で営まれた葬儀には親族ら30人ほどが集まり、友人らが冥福を祈る歌をささげた。ひつぎの前で泣き叫ぶ参列者もいた。
姉妹の遺影と遺骨を抱え、「私が日本に行かせなければ、こんなことにはならなかった」と自責の念が募ったという。

殺人容疑で再逮捕された岩崎竜也容疑者については存在すら知らなかったという。「私たちは犯人をものすごく恨んでいる。
憎んでいる。命で償ってほしい」。●弟さんは目に涙を浮かべて話した。

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2017年8月11日 19時10分 産経新聞

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