ソウル郊外の水原であったサッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の試合中に川崎のサポーターが旭日(きょくじつ)旗を掲げた騒ぎで、アジアサッカー連盟(AFC)は27日、差別の禁止などを定めた倫理規定に違反する疑いがあると発表した。今後は、AFCの規律委員会で処分の有無を含めて検討する。

 川崎によると、サポーター対応を行う川崎のスタッフがスタジアムにおり、相手チームから連絡を受けてサポーターに事情を聴いた。該当するサポーター2人は挑発の意図はなく、純粋に応援する気持ちだったと話したという。韓国では旭日旗は日本の軍国主義の象徴と見られており、反発も大きい。川崎の広報担当者は「日本協会やJリーグと協議をしながら、今後の対応を検討したい。大きな事故にはならなかったが危険なことになる可能性はあった。今後、クラブとして対策を立てないといけない」と話した。

 AFCの倫理規定では、人種、性別、宗教、肌の色などによる差別を禁じており、クラブには2試合以上の無観客試合や罰金の処分、サポーターには2年以上のスタジアムの入場禁止処分が科される可能性がある。(河野正樹)

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