徳島市消防局は、はしごの高さが国内最高のはしご車を導入し、25日、報道陣に公開した。

 最大で、建物の18階に相当する地上54・7メートルまで伸ばすことができ、高層建物での火災などで出動する。

 これまでのはしご車(地上50・2メートル)を更新し、3月末に東消防署に配備した。費用は約2億1700万円で、同性能のはしご車は国内で3台目。はしご先端のバスケットには3人が搭乗でき、2人を乗せて昇降できるリフトも備えている。バスケット部にはカメラが装備されており、遠隔操作で放水できる。

 同消防局管内に111棟ある高層建物(31メートル以上)火災のほか、危険物のタンク火災での出動を想定。横向きにも最大15メートル伸ばせるため、岸壁や河原などから水難救助にも活用できる。

 この日は、東消防署の高度救助隊員が、建物に取り残された要救助者を地上に降ろす訓練を披露。遠藤彰良市長らもバスケットに体験搭乗し、「思ったより安定していて、怖くなかった」と話した。

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