有給休暇の消化を拒否されたときの対応
労働者には有給休暇を取得する権利があります。
会社に対して「退職前に有給休暇を消化したい」と伝えれば、自動的に有給休暇を取得できることになっています。

退職を拒否された場合の対応
あなたには「会社を辞める権利」があります。
そのため、会社に対して、「退職届」を「配達証明付き内容証明郵便」で送付することで、法律上あなたは退職することが可能です。
2週間前までに「退職届」を内容証明で送っていれば、会社から退職を拒否されていても、あなたは退職届に書いた日程に退職することが可能です。

損害賠償請求をすると脅される
辞めたい?辞めたら損害賠償請求するぞ!
雇用契約でそのような契約を締結していたとしても、法律には、以下のような規定があるため、基本的に損害賠償請求が有効になることはありません。

@「労働契約の不履行についての違約金の定めや損害賠償の予定」は禁止
社員の都合で退職する場合に、違約金や損害賠償を請求する、などのことを、雇用契約で締結させることは法律上禁止されています。
A「労働者の退職の自由を奪うような研修費用等の返還請求」は原則認めない
会社が社員の研修費用を立替え、その費用を退職時に請求する契約を締結することは、その社員の退職を足止めすることになります。
そのため、原則的に禁止されています。