堺市立総合医療センター(同市西区)は14日、同市内の70代女性に対する胃がんの検査結果を見落とし、
治療開始が約7カ月遅れるミスがあったと発表した。女性はその後死亡したが、センターは
「女性が検査を受けた時点で病状は進んでいた」としている。センターによると、女性は平成28年2月に胃痛を訴えて検査を受けたところ、
胃がんの所見があった。しかし、主治医の30代の男性医師は、その検査結果がカルテとは別の報告書に書き込まれていたため見落とし、
女性を「胃潰瘍」と診断して経過観察していた。同9月に女性に嘔吐の症状があったため別の医師が胃カメラで調べた際、
胃がんだったことが発覚。その後治療を行ったが、女性は昨年9月に死亡した。センターは遺族に謝罪し、慰謝料の支払いについて協議している。