競技大会で溶けたガラスに息を吹き入れて伸ばす作家=富山市古沢の富山ガラス工房で

 ガラス工芸が盛んな富山をアピールしようと、ガラスフェスタが二十六日、富山市古沢の富山ガラス工房で二日間の日程で始まった。ガラス工芸の制作が体験できるほか、吹きガラス技能競技大会を初めて企画。作家が妙技を披露し、会場から歓声が上がった。

 吹きガラスは高温で溶けたガラスに息を吹き込んで伸ばす技法。大会には富山市を拠点にする作家五人が出場し、どれだけ長くて太いガラスにできるかを競った。ガラスが落ちないようにチューブを回転させて、タイミングを見計らいながら息を吹き入れ、長さ二メートル前後まで伸ばしていった。

 会場では、吹きガラスやガラスの棒を溶かして仕上げるビーズでストラップやペンダントを作る「とんぼ玉」などが体験できる。二十七日の体験は午前九時と午後一時の二回。吹きガラスの大会は午後一時半からある。いずれも無料。フェスタは富山ガラス工房が毎年開いている。 (酒井翔平)

http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20170827/CK2017082702000037.html